月とスッポン

ときどき、極々マレにですが「もう映画やめよう・・・」と思わせられちゃう映画があります。こんなひどい映画が作られるなんて、と愕然としてしまうワケです。東映50周年記念映画「赤影 RED SHADOW」は、まさにそんな映画でした。この映画、全てにおいて中途半端。学芸会の素人映画のようで、お金を払って来てくれるお客さまにお見せできるようなシロモノでは、まったくありません。シリアスとは絶対考えられないし、ギャグとしても笑えない。何を考えてこんな映画が作れるのか、頭が痛くなります。しかも堂々と東映50周年記念映画とやってしまうから恐ろしい。「仁義なき戦い」を始めとする数々の名作を生み出し、日本映画界に燦然と輝く東映の歴史に「赤影」はマチガイなくドロを塗りました。こんな映画を見てしまうと、本当に夢も希望も無くなるんですよね・・・。

そんなへこんだ状態で、昨夜「The Lord of The Rings」を見に行きました。

良かった!

なにも無いカラッポな「赤影」とは正反対に「The Lord of The Rings」は、素直に「愛、正義、使命、友情、尊敬、欲望」などの不変的ヒューマン・エモーションを見事に映像化していて、久々にこれぞ映画!と拍手したくなるような骨太映画でした。こういうのを見せ付けられると、俺もやるぞ!って夢と希望が沸いてくるんです。さらに嬉しいのは、監督のピーター・ジャクソン氏、わずか15年前に「バッド・テイスト」という自主制作のチンケな、カルトおバカ映画の大傑作で映画界に入った人なんです。その人が、「The Lord of The Rings」三部作の監督をして、ハリウッドの伝説になろうとしている・・・、どうです?勇気が湧いてきませんか?





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