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日本にいる間、俺の盟友、映画監督藤井秀剛の最新作「怖来 -FURAI-」をスクリーンで観るチャンスに恵まれた。
「やっと自分のやりたいことが見えてきたと思う」と本人が言うとおり、世界観の確立されたチカラワザ映画。俺は脚本の段階で読ませてもらっていたので、製作費を始めとする諸々の製作条件がもっと良ければ(100%監督のビジョン通りに撮れていれば)、もっとすごいコトになっただろうという感想が無いわけではなかったが、それでも、藤井の演出力と構成力には完全に脱帽した。
この映画は、微々たる製作費と4日間の撮影期間で作られている。残念なことに数字は公言できないのだが、恐らく、誰もがビックリの制作費だと思う。プロでもアマでも、撮影と名の付くものに関わったことがある人間なら、きっとこれは全く信じられない数字だと断言できる。しかも撮影が4日間。
これを踏まえてこの作品を見ると、これはバケモノである。コレと同じことができるという映画監督はきっとこの世の中にそう多くはいないはずだ。負けず嫌いな俺でもこの環境で同じ作品が撮れるかと聞かれたら、「キビシイっすねぇ」と答えると思う。これは如何に藤井秀剛がずば抜けた演出力と構成力、そして牽引力(スタッフや俳優陣を引っ張ったという意味で)に恵まれた人材なのかを物語っている。
俺が藤井に贈った最大の賛辞。それは、1000万円で撮ったデビュー作、「生地獄」、単発テレビドラマ「御臨終」、オムニバス映画「マネーざんす」の第3話「監金」とある過去の作品から、今回ネットシネマとして出発した「怖来 -FURAI-」まで、製作費は少なくなり続け、撮影日数も減り続けた。つまり、製作の環境は悪くなり続けた。それでも、作品は確実に一作一作、良くなっている、と。
その苦労が実って、「怖来 -FURAI-」のおかげでいろいろな企画が動き出していると聞いたが、それも当然だろう。藤井秀剛のような逸材をこのままにしておく業界は無いはずだ。
カメラに写らないところでの苦労話なんて、お客さんには関係が無い。ホントはね。映画は、面白かったか面白くなかったかだけのモノ。
で、「怖来 -FURAI-」は面白かったのか?
むちゃくちゃ面白いぞ!
※ 「怖来 -FURAI-」のDVDは、10月28日発売!
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