【コレクターズアイテム】


みなさん何かコレクションしてる物ってありますか。ちょっと昔は切手や古銭なんかがコレクションの王道だったんですが、今は何が王道なんでしょうかね。アメリカには銃をコレクションしてるなんて物騒な人もいます。カリフォルニア州は規制が厳しいのでわざわざアリゾナに別荘を買い、そこの住所を使って戦車まで買ったという銃器マニアの人もいると聞きます。

僕はご存知のようにDVDを集めています。映画を撮る者の学習としてというのが大義名分でありますが、ただ単に映画好き、キ印の付く映画マニアであります。

僕の場合、監督で集める場合が多いので好きな監督さんの作品は全部持ってないと気がすまなくなるんですな。名作ばっかりの黒澤監督作品などは躊躇無しに買って集めますが、作品の良し悪しにムラがある監督さんでも一作気に入っちゃうとその人のフィルモグラフィー全部集めたくなっちゃう。たとえばジョン・フランケンハイマー監督なんか60年代、70年代は大傑作の宝庫なんですが、80年代に入ると絶対2回と見ないだろうななんて作品も多いんです。ドン・ジョンソン主演の「Dead Bang」とかね。でもコレクターとしての使命感みたいなもんで買ってしまうわけです。「フランケンハイマー全集を作らなきゃいかん」みたいに。まあそんなこんなで家計も苦しくなるわ、アパートのスペースは無くなるわ、で大変な因果ですよ。コレクターというのは。

どんなコレクターでも自慢の一品とか、超レアモノとかがあるわけで、こういうものが「コレクターズアイテム」なんて言われます。僕の自慢の一品はジョン・ウー監督「The Killer」のアメリカ版レーザーディスク。商品自体廃盤で激レアですが、これになんと主演のチョウ・ユンファのサインが入ってる!僕の大学院にゲスト講師として一晩だけ来たときにもらったサインです。

盟友・藤井秀剛監督とはレーザーディスクの時代から映画コレクションを競ってる仲ですが、そんな彼が先日パゾリーニ監督の「Salo」をDVDで買ったと言ってメールをくれました。これは伝説的なSMスカトロ鬼畜芸術映画なんですが、なんでこんなもの買ったかというと「これから値段上がると思って」らしい。この映画自体彼はぜんぜん好きじゃないし、見る気もしないけど値が上がるのを楽しみにアイテムを買ってしまった。これもコレクターの側面ですね。

コレクターの間でドンドン値が上がるDVDといえば、「Devil’s Advocateディアボロス(この意味不明な邦題、誰が付けたんだい?)」のDVD。この作品には裁判沙汰になった美術デザインがあって(パチーノのオフィスの壁に掛かっている、裸の男女がフリーズしたようなアートピース)実はアレ、実存するアート作品をパクッたものらしい。勝手にそっくりなイメージを使われたアーティストがワーナーを相手取り訴訟を起こして勝ったんです。で、ワーナーは賠償金払って、今後リリースするDevil’s AdvocateのDVDやビデオからはそのシーンをカットまたはCGでそのアート作品に似た美術デザインを変更すると約束させられた。ところが、この判決が出たのはDVD初回プレス分のリリースが終わった後だったんです。なので、初回プレス分のみが映画館で上映されたのと同じ完全版なわけですよ。裁判沙汰になったセットのまま。ということで、この初回プレス版にプレミアが付いて今は高額で取引されてます。発売日に買った僕のはもちろん初回プレス版。

今最高に欲しいコレクターズアイテムDVDはスピルバーグ監督の「激突 The Duel」。この作品、どういう経緯かは不明ですが、発売中止になったんです。ところが初回プレスは行なわれたらしくて、時々高額で出現します。僕が映画を目指すきっかけになった名作なので、喉から手が出るぐらいに欲しい!行きつけのDVDショップのレアモノセクションに2枚だけあるんです・・・。値段はナント$80なり!先月から悩んでるんだよなぁ。くそー、きっと買っちゃんうんだろうな・・・クレジットカードがまた真っ赤になるぜ・・・ユニバーサルが正式発売して$15とかで出回ったら泣くぞ。



←BACK      NEXT→
     

Copyright © 2003- Kurando Mitsutake All Rights Reserved. AX