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メジャースタジオのバッキング無しにして映画を作るのはホントに大変です。映画学生の制作も大変だけど、機材、保険、ポストプロの施設は提供されたりするので社会人のインディ映画よりは格段に楽でしょう。ということで、映画を作るという世界の中で一番の弱者は僕らのような人間たちってことになります。
が、アメリカでやってる僕らは日本でやっている人たちに比べたら、まだまだ楽させてもらってる方なんじゃないの、と思うことがありました。
今回の映画はぜひとも日本でのプロモーションも展開したいと計画しています。そのために日本語字幕を付けようということになりました。(字幕が付いてれば僕の両親や師匠の岡本監督に見てもらうことができるもの僕個人としてはうれしいことです。)
プロデューサーとふたりで字幕会社を回りました。高んだわ、これが。思ったより値がハル。まあ字幕制作は時間もかかるし手間もかかる。大学院を終えてからバイトで映画を数本字幕用に翻訳した僕はそれが分かっているので驚きはしませんでしたが僕らの予算にはまってくれる会社があるか不安になりました。そこで出たアイデア。日本語字幕はやっぱり日本が本場でしょう。だから日本の方が需要あるし値段も安いのでは?と。インターネットで検索して字幕制作をしている日本の会社5社に見積もりをお願いしてみました。
むちゃくちゃ高いんだこれが!僕の「需要があれば値段が安いのでは」説は見事、空中分解。見積もりはナント50万円から100万円!
これで考えたんですが、日本の映像業界はインディーズが入る余地無しってこと。アメリカはやっぱりすべての映画にフレンドリーなんですよ。スタジオ大作にもインディ小品にも。もちろん大手のラボや機材屋は予算の低いインディの相手はしませんが、それでもそこそこの規模の会社がインディーズ用の値段を用意してくれていたり(僕らのサウンドミックスのように夜と週末に作業をする事を条件に安くしてくれたり。)、中小の会社はとてもインディーズを歓迎してくれたりします。これは、ちゃんと映画が産業として成り立ってるアメリカならではなのでしょう。というのは、ディスカウント・プライスで仕事を請け負ってくれるところは、いつかインディーズの連中がビッグなってうちの会社に大きな仕事を持って戻ってきてくれるんじゃないかという可能性も視野に入れてやっている部分が多々あるわけです。
それが日本には無い気がします。だから大手にもインディーズにも同じ額の見積もりを送る。それじゃ大手の値段を払えるわけのない新しい才能がインディーズ映画を作って花開くのも難しいし、さらには映画産業自体が活気付くのも難しいですよね。そんな事を考えながら、日本でインディーズをやってる映画人たちはホントに大変なんだろうなぁ、機材を借りたり、スタジオを確保したり、ロケをさせてもらったりっていうのも日々の戦いなんだろうなぁと思いました。
そんなこんな僕が思っているうちに敏腕プロデューサーNathanはまたまた格安の字幕会社を見つけてきてくれました。ということで無事、字幕版も来年早々に出来そうです。 |