映画への期待値


夏の話題作、「X-メン2」を見てきました。

良かった!とっても細部まで注意の行き届いた映画で作り手の真摯さが伝わってきます。こういう思い入れを感じられるハリウッドの大作ってあまりないから貴重ですね。映画には「集団抗争」みたいなジャンルがあって、登場人物がたくさん出てくる映画があります。「X-メン2」はこのジャンルにおいて近年の大傑作と言っていいでしょう。数多くいるキャラ、メインとサブ共にちゃんと描かれていて、見せ場と感情移入が用意され、この脚本にはまったく脱帽でした。

僕が大ファンになって2002年度の「光武蔵人賞」の主演女優賞をあげてしまったレベッカ・ロメイン・ステイモスが全身青塗りメイクから1シーン脱出して綺麗な素顔を拝ませてくれたのもプラスです。

どうして僕はこの映画をこんなに気に入ったのか?

それはもちろん良く出来てた映画だったからです。プラス、もうひとつ重要な要素があります。それは「期待しないで見に行った」からです。期待が大きすぎて映画とか小説とかをエンジョイできなかったという経験をしたことはありませんか?僕は映画を見るとしょっちゅうそれがありました。これではいかんと思い、僕は近年、見に行く映画の前評判を一切聞かないことにしています。批評は読まないし、できれば予告編も見たくない。完全にニュートラルな気持ちで映画をみたいのです。

そういう意味では飛行機の中で見る映画はものすごくピュアに鑑賞できます。期待値ゼロ。ただの時間つぶしとして見るわけです。そうするとちょっと良いだけで得した気分になって「こりゃ良い映画だわ」となることが多いのです。前回飛行機に乗ったときそう思った作品は「トランスポーター」でした。もうそれはそれはベタな冒険活劇なんですが、飛行機の中という僕にとっての「期待値ゼロ空間」ではこれがものすごく面白い映画に感じられたのです。でも、期待しないで見るとなんでもよく見えるというのは違います。同じ「期待値ゼロ空間」で見たジャッキーチェンの「タキシード」は死ぬかと思うほどの駄作だと思いましたから。いつどこで見ても駄作は駄作なのです。


せっかく映画を見るなら面白かった、良かった、と思いたいですよね。そのキーを握るのが期待値なのではないでしょうか。みなさんも前評判をシャットアウトして映画を見に行ってみてください。思いがけない感動をすると思いますよ。


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