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インタビュー/光武蔵人監督「モンスターズ」
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三人目の主人公は特殊メイク

―指が切られるシーンなどはとてもリアルでした

特殊メイクを担当してくれた友人のマイケル・デルロッサが非常に優秀で、頑張ってくれました。今回の映画の主人公は二人なんですが、三人目の主人公は特殊メイクじゃないのかなと話をしていたくらい、限りなくこだわりました。撃たれるラッセルも実はダミーです。ダミーのクオリティには全く妥協せず、まつげ一本一本にもこだわった非常に精巧なものができました。カイル(ラッセル役)の彼女が現場に遊びに来たことがありましたが、カイルとダミーを並べて見ていたら、あまりにも似ていて気持ち悪くなって帰ってしまったなんてエピソードもあります(笑)

―アメリカの制作現場と日本の制作現場の大きな違いは何でしょうか?

SAG(アメリカ映画俳優協会)という組合の力が強く、その厳しい規定に従わなければならない点が大きな違いだと思います。俳優は組合のメンバーでしたので、1日12時間以上は撮影ができないなど、スケジュールの点などで苦労する点が多かったです。

―監督の考えるこの作品のセールスポイントは?

現代は色々理不尽な事件が多くて、そんな事件の犯罪者たちも、ワイドショーの影響などで、事件の主人公になってしまう風潮があります。それはおかしな話で、本来、事件の主人公は被害者でなければならない。そういったことを、みなさんに考えて頂けるきっかけになったら嬉しいです。


―監督ご自身についてお聞きします。高校生の時に単身アメリカに留学されたということですが。

洋画を観て育ったので、ハリウッド映画が憧れでした。勉強嫌いだったのですが、どうせ勉強するなら好きな映画について勉強したいという考えがあって、若いうちに留学してアメリカの映画学科で勉強しようと思いました。

―アメリカに行って一番良かった点は何でしょうか?

世界中からアメリカに留学してきた同士、友達と出会えたことが良かったですね。大学時代の人脈が今の財産だと思っています。

―清水監督と出会ったいきさつは、何だったのでしょうか?

私がTVのコーディネーターをしていた時に、一緒に働いていた女性が清水監督の「THE GRUDE2」の監督通訳で付いていたのですが、ある時、特殊視覚効果部の通訳が必要だということで、お声が掛かり、清水監督と出会いました。1歳しか年齢が変わらなかったので非常に仲良くさせて頂きましたね。同じ世代で同じような映画が好きで、清水監督が映画監督を目指したキッカケは「E.T.」、自分は同じスピルバーグの「激突!」だったので、スピルバーグ繋がりで意気投合しました。そんな経緯もあってシカゴの撮影部分の助監督を任されたというわけです。

発展途上映画監督

―活動の場はこれからもアメリカですか?

いえ、映画を撮らせてもらえる場所があれば、地の果てでも行こうと思っています。

―今後の目標は。

この「モンスターズ」が初めての長編映画。チャンスをもらって、日本でも観て頂ける状態になりました。しかし、まだまだ自分は�発展途上映画監督�だと思っています。目標は十本、二十本と映画を撮って、本物の映画監督になっていくことです。


光武蔵人 (みつたけ・くらんど)
 1973年5月24日生まれ。小さい頃から漫画家を目指すが、映画「激突!」(S・スピルバーグ監督)をテレビ放映で見てからというもの映像世界に魅了され、映画監督を志すようになる。高校から単身渡米。サンフランシスコ芸術大学を経て、カリフォルニア芸術大学大学院を卒業。修士号を獲得。在学中に制作した「The Killer,The Wounded,And The Lair」は各方面で高く評価される。コーディネーターなどの職業を経てディレクTV・Vaio Netの情報番組「@tv」でディレクターデビュー。その後フリーとなり、自身の企画立ち上げに向けて活動中。
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